■ スリッパークラッチ(ノーマルメインシャフト用)
ノーマルメインシャフト用は特許取得構造のアダプターを使用することで、ノーマルメインシャフトのまま二次側クラッチに変更することが出来ます。
スリッパークラッチは、急激なエンジンブレーキ(バックトルク)が掛かるとクラッチを滑らせ、エンジンブレーキの利きを制御します。これにより、エンジンブレーキによる急激な姿勢変化やリアタイヤのホッピング、エンジンへの負担を減少させることが出来ます。もちろん、通常走行時は従来のスペシャルクラッチと同じ作動をする為、ハイパワーエンジンであってもクラッチが滑る事はありません。
スリッパークラッチの構造
クランクシャフトとミッションの間で動力の接続を行うクラッチ部に専用のプレッシャープレートとクラッチカムを設けています。これにより、後輪から伝わったバックトルクがクラッチカムに伝わり、プレッシャープレートのカムとクラッチカムが作動し、プレッシャープレートを押し下げることで半クラッチ状態にし、バックトルクを逃がします。
スリッパークラッチの仕様
スタンダードクラッチ同様、ミッションのメインシャフトに取付ける“二次側クラッチ”を採用し、クランクシャフトの負担を軽減します。又、クランクシャフト軸の軽量化も可能となり、軽やかなスロットルレスポンスを発揮します。
プライマリードリブンギアにはダンパーを組み込みクラッチ接続時のショックの低減を図っております。
フリクションディスク数を5枚とし、ストリート及びレースを問わずハイパワーエンジンに対応します。
アルミ削り出しリフタープレートを採用。